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日々の暮らしの問題

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八千年前の縄文遺構から、埋葬された犬の骨が見つかりました。かの有名な昔話、桃太郎では犬が鬼退治のお供を務め、花咲かじいさんでは「ここ掘れ、ワンワン」とお宝の場所を教える。こういう一面を見ても、ペットの歴史がどれだけ古いかがわかります。ただ、現在のように専門店で売るようになったのはつい最近の話です。


現在も続く最も古いペットショップは、大阪市北区にあります。1873年創業の「西種商店」です。5代目の西村尚一社長のお話では、戦前、店は船場にあったそうです。商売相手は旦那衆で、ウグイスを届けていたとか。旦那衆が鳴き声を競いあい、贅を凝らした鳥かごも見繕っていたそうだ。ウグイス用鳥かごには、象牙をはめ込んだ高級品を京都から運び、珍しいインコが輸入されると、真っ先に届けた。大正期には、伝書鳩が流行し、レースも開催され、鳩を手広く扱っていました。


人と犬との共生は、3万年前にさかのぼります。ペット化は西アジアから始まり、品種改良により四百種を超える。猫は四千年前のエジプトで可愛いがられ、広がりました。現代はペットブーム。ダックスフント、ハムスター、十姉妹、アロワナなど。現代人に潤いを与える〈癒やし系〉の元祖です。少子高齢化でペットは増加し続け、ペットフード工業会の推計では、全国で犬986万匹、猫751万匹が飼育されています。全ペットに占める割合は犬60%、猫35%。うち関西では犬187万匹、猫82万匹が暮らしています。ペットの王様は、昔から犬ということですね。


では、東京はどうだったのでしょう。日本鳥獣商組合連合会の岩瀬安正専務理事はこう言いました。「大名屋敷が並んだ江戸では、美しい鳥や珍しい犬が大切にされたはず。そのころからペット商売もあったのではないか」だそうです。実際、「生類憐れみの令」を出した綱吉の時代、大奥や豪商ではチンが珍重され、専門の医者も現れた、という話は有名ですね。幕府が設けた犬小屋だけでも4万8000匹を収容、江戸市中には犬があふれ、「多き物は伊勢屋、稲荷に犬のフン」と揶揄されました。〈お犬さま〉は二十年間も庶民を苦しめ、悪しきペット文化を生み出しました。ただ、現在の都内のペットショップは、ほとんどが戦後の創業です。ペット商売の発祥地は、歴史の向こうにあるのです。
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