日々の暮らしの問題
日々の暮らしの問題

イギリスのペットショップで生体の展示販売をしていないというのは、有名な話です。しかし、子犬たちが狭いゲージの中でよけいなストレスをためないように、犬の頭数に見合った大きさのエリアを確保することが義務づけられています。様々な病原菌から子犬を守るため、入室者の靴底消毒を徹底させているペットショップも少なくありません。
動物愛護先進国のイギリスでは、ペットショップを開く際にはライセンスをとらなければいけません。ライセンスがあるということは、そこにはペットショップに対する法的な規制というものが、きちんと確立されているのです。
内容は、
1、動物の収容場所は、常に温度・大きさ・換気・照明・清潔さが適当でなくてはいけない。
2、動物に適切な食餌と水が十分に供給され、必要ならば適切な時間間隔で見回りをしなくてはならない。
3、動物同士での感染症の広がりを防ぐ、合理的な措置を取らなくてはならない。
4、火災などの緊急時に、適切な手段を取らなくてはならない。
5、哺乳動物の場合、あまりに幼い時期に販売してはならない。
6、路上や公共の場所、市場の露店などでペット動物を販売してはならない。
7、12歳未満の子供にペット動物を販売してはならない。
と、このようになっています。
それぞれの犬の情報を確実に伝え、犬と人間との最初の出会いを演出してくれる、コーディネーターといういわば仲人のような存在も、イギリスには必要不可欠ですが日本には居ません。
また、動物愛護の進んだイギリスではオールペットで営業するには十数種類もの資格が必要で毎年1回の立ち入り検査もあり、不十分なところがあれば直ぐに営業停止になるとのことです。
日本のペット業界も、犬達を「商品」としてだけでなく、1つの「命」を管理しているんだということに自覚を持ち、ペット販売をするべきではないでしょうか。








